不確定な時代、教育も多様性を持つ必要があるのでは

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現在、従来型の学校教育についていけない子供が増加しています。

以前はその原因はその子供の弱さや家族・友達関係など、子供とその環境にあるとされ、
教育そのものが原因とはされていませんでした。

しかし、現在知能の高い子供たちが学校に適応できない「浮きこぼれ」と言われる課題が露見してきたり、学校での教育ではなく自らホームスクーリングを選択する家庭が増加していたり。
学校での教育が必ずしもすべての子供に適応的なものではないことが表に表れてきました。

現在は学校以外の教育の選択肢が増えてきていますが、以前は学校に適応できない場合は登校拒否となるか、強いて転校するくらいしか選択肢がない時代もありました。

従来型の学校教育は、量産型です。
そこで目標とされる人物像は、

  • 規定された学習に集中して取り組める
  • まわりと上手く付き合える
  • システムや学校教育に疑問を持たず従える

など、大きな集団にうまく適応し、集団の利益に貢献するタイプの人物でした。

そのような人物が集団の利益を引き上げることで、資本主義社会は成長してきました。
しかし現在、資本主義社会は行き詰まりを迎えています。
大きな集団に属して役に立つパーツになれることが、個人の幸せとはなりにくい世の中になってきました。
現代社会を象徴的に表す言葉として、VUCAというワードがあります。
「Volatility:変動性」
「Uncertainty:不確実性」
「Complexity:複雑性」
「Ambiguity:曖昧性」

不安定な社会の中で乗りこなさなければならないものは、いつ消えるか分からない既成の集団ではなく、自分自身です。
若い人たちは、すでに自分の好きなものや幸福を大切にする価値観にシフトし、既成の肩書きではない仕事を作っています。

私たち親の世代も、学生時代に抑圧を感じて、それを乗り越えてきませんでしたか。
そして今、自ら学ぶことの重要さを感じていませんか。
自由の芽は私たちの中にもあります。

今、私たち大人自身も自由と不安の二項対立を乗り越え、一人ひとりが学びを作っていける社会を作って行く必要があるのではないでしょうか。

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