ASD、一方的にどんどん話したいときがある

おはなし 自閉症スペクトラム

こんにちは。
息子は積極奇異型の自閉症スペクトラム障害があります。

息子には、一方的に話す癖があります。

相手がその話を聴きたいかどうかはお構いなし。
主語もはっきりしない話を滔々と続けるので、聴いていて
「私は今何を聴いているんだろう?」
と思うこともしばしばあります。

一方的な話しをしてしまう、というのは発達障害の子には多い現象です。
どうして発達障害の子は相手の興味のない話を続けてしまうのか、主な理由を解説します。

自分の好きなこと・興味のあることを人に伝えたい

こだわりや好き嫌いの激しさは自閉症スペクトラムの特徴と言われます。
(実際はADHDの子も自閉症スペクトラムの特性を持っている場合が多く、自分の好きなものに固執するケースが多いです)
そして、好きなものについて、何か新しいことを知ったらすぐそれを誰かに話したい、という思いを持つ傾向があります。
好きなことについては細部へのこだわりが強いので、話がとても長くなってしまう場合も。

また、何か新しいことを知って「すごい」と思ったら、それを人と共有したくなり、そのままどんどん人に話してしまいます。

話す相手は、親だったり、優しい友達だったり、近所の人だったり。
一方的に話を聞かされて嫌な思いをすると敬遠するようになる場合が多いですが、親しい間柄・優しい性格の人はなかなか自分からNOを言えず聞いてしまったり。

子供も聴いてくれる人がだんだん分かってきてその人にばかり話すようになるので、対象となる人物は徐々に絞られてきます。
そうなると、毎回長い話を聴かされる相手は辛くなってしまうことも。

相手の立場に立ったり気持ちを理解するのが苦手

自閉症スペクトラムの特性として、相手の気持ちを推し量ることが難しい、という点があります。
そのため、一方的な話をして、相手が興味のなさそうな顔や迷惑そうな態度を表に出したとしても気付きにくいです。

そのため、相手からはっきりストップされないと、どんどん話し続けてしまいます。

話すのを止めると忘れてしまう。だから一気に話してしまう

どんどん話し続けているときはひたすら話したいモードなので、会話のキャッチボールがあまり成立しません。
相手が話に相槌を打ったり、まとめようとすると、何を話していたか忘れてしまうことも。

そうなると、かんしゃくに発展することもあります。

聞く側は良く分からない話を聞いた上に怒られて、踏んだり蹴ったりですね。

解決方法は?

そんな感じなので、外では充分に自分の話したいことを話しきれていな場合が多く、家に帰るとお母さんやきょうだいが聞き役になることも。

家族であっても一方的に話されるばかりが続くと辛いときもありますよね。
でも、聞いてあげないと子供の話したい気持ちのやり場はなくなってしまいます。
どうすれば良いのでしょうか?

子供の「話したい」という気持ちを受け止めて、ひとまず聴きましょう。
「聞いてくれている」という気持ちになれば、子供の感情も穏やかになります。
聞いているときは、相手の話の内容を真剣に考えるより、相手の表情を観察してみてください。
活き活きして楽しそうだな、好きなことを話してくれているんだな、と思えたりすることも。

でも、いつもいつも聞くのもしんどいし、難しいときもありますよね。
その場合は「○時までなら聞けるよ」「今仕事中だからあとで聞くね」など、妥協案を出しましょう。

後で聞くと言うと、「今話したい!」と返される場合もあるかもしれませんが、そこは毅然とした態度を取るほうが良いです。
自分の衝動より相手の都合を大事にする、ということを身に付けてもらう良いチャンスです。親子間だけでなく一生の対人関係の中で大事なことですから。

衝動を我慢しないといけないのは子供にとって辛いことですが、感情に押し流される人生を送るのはもっと不幸なことです。自分の気持ちを自分で落ち着かせる練習をしてもらいましょう。

子供が「それでもいいよ」と了解してくれたら「ありがとう」を返しましょう。
子供の中に「自分のしたことを認めてくれた」というポジティブな気持ちが生まれます。

すぐにはできないかもしれませんが、子供は成長します。徐々に徐々に、です。

発達障害があると、栄養を消耗しがちです。うちはマルチビタミンミネラルのグミを、一日一度食べてもらっています。


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