息子、小1で不登校になる。その原因は。

息子が小学校に行かなくなったのは、
一年生の二学期でした。

思えば一学期も登校渋りが見られていたのですが、
私が仕事に行っていた間は、
ひとりで家に置いていかれまいと私の車に乗ってくるので、
ラッキーとばかりに学校へ送ってから出勤していました。


私はただただ仕事に行くのに必死で、息子のSOSを無視していたのです。

しかし、2学期に入ってから、私は鬱病で仕事を退職しました。

息子も、何かするような気力ではなく、
一日中パジャマのまま、絵本を読んだり、たまに積み木を積んだりしていました。

一ヶ月ほど経ち、
私はだんだんと日常のことができるようになってきました。
自分が動き出すと、その逆に息子の不登校が続いていることに
さらに強く焦りを感じるようになりました。

その頃はネットや本で不登校についての情報を集めましたが、
余計に「有効な対策があるはず」と探し求める日々…。
頭でっかちになっていたように思います。

その頃取り組んでいたのは「コンプリメント」でした。
これは、簡単にまとめれば、
子供の自己肯定感を上げるために、親が適切な方法で褒め続け、
子供の心から枯れてしまった「自信の水」を子供の心のコップに戻してやる、
という方法です。

…褒めました~。
最初は褒めてる自分を「うわっ、自分気持ち悪い」と思いましたよ(笑)
強烈な違和感を感じました。


そう言えば、思い出せば幼稚園の頃から、朝はギリギリにならないと登園しない子でした。
そのくせ、帰りは家についても車から降りない。
そんな様子に、仕事と家事に追われる私は毎日ただイライラしていました。

息子が自閉症スペクトラムの診断を受けた今となって考えれば、
息子は幼稚園のしんどさを少しでも減らすため、幼稚園にいる時間を自分なりにセーブしようとし、
それでも帰りは延長保育の狭い部屋で、苦手な騒がしさに耐え、
帰りはくたびれきって、車から降りる気力もない、

というかわいそうな状況だったのですが、
私はそれを「ダラダラしている」と思い、
毎日急かしたり注意したりしていて…。


コンプリメントを始めてから、平日に子供を褒めることなんて無くなっていた事に気付きました。
こんなにかわいいのに。ママ大好きと言ってくれるのに。
目の前の仕事に、子供より上の優先順位を与えてしまっていました。

幼稚園の門の前でママにしがみついてくる息子と、
小学校に行かずパジャマで家にいる息子が、
頭の中で重なりました。

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