積極奇異型小学生が今さら” 折れ線型自閉症 ”と診断された件

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このたび担当の先生が代わり、再診断となりました。

久しぶりに母子健康手帳を持って行き、生育歴の聞き取りからです。

その結果、息子「折れ線型自閉症」の診断を受けました。

折れ線型自閉症の子供は、他の人にとっては人生に良くあるイベントであっても強い社会的ストレスになり退行することがあります。

例えば、下にきょうだいが生まれて親に構ってもらう頻度が減った、引っ越し、あるいは祖父母が亡くなった、などが退行につながるのではないかと言われるそうです。
(Children with autism manifested by developmental regression focusing on difficulties in school life HNUE JOURNAL OF SCIENCE 2017, Vol.62)

うちの場合、息子が一歳のとき私が入院して二週間くらい離れたことがあったのです。
そのショックが発症のきっかけになっている可能性が非常に強い、とのことでした。

折れ線型自閉症の子供の診断基準として、一歳半~二歳の間に言葉が消えた。しかし失語症など他の疾患が原因ではない、というものがあります。

息子が一歳半から二歳半の頃に確かに発語消失はあったのですが、私が当時ネットで調べたところ
「折れ線型は予後が悪い」という情報が多かったのです。

しかし息子の場合、自閉症自体は軽症、
言語的にも再発語の後はどっちかというと語彙多めで特に問題を感じなくなったし、どちらかというと人懐こい(実は積極奇異型でした)。
今まで担当していただいた専門家にも指摘されることがなかったので、私の中では折れ線型の可能性は消えていました。

でも、今回の先生はご自分の研究では、再発語後の知能が高い場合もあると。

「でも今言葉に問題がないから、今さら気にする必要があるのかな?」
診断を聞いたとき一瞬そう思ったのですが、

先生、
「折れ線型自閉症の場合、生涯に渡って社会的な弱さを抱える場合が多いのです」
と。

「お母さんや、周囲の人が当事者のその特性を理解し、生涯に渡って生きやすい環境を整え続けることが必要です」
と。

一生…難しいなあ。
息子、母の監視下でしか生きられなくなってしまうような。

「お母さんも不安がお強いタイプのようだから、色々同じような思いをしてこられているのでは?」

確かにそうです、社会的・対人的なダメージがありまくりです。
以前は人間は基本的に信用できるものではないと思ってました。

でも、運良く良い出会いがあったり、
大学で心理学をやったのでメタ認知が強かったし、
その後も心を整えることに興味を持って生きてきたから、幸い回復してきました。

自分で心や環境を整える技術があったら、息子は自分で生きていけるんじゃないかなあ。
子供の頃からそうできるなら、傷も少なくて済むかもしれない。

そういう方面についての教育が全然できてなかったですが、
教えたいことができてきました。
NLPのマスターが終わったら系統立てて、
いや、ちょっとずつがいいかな。

まずは割り算の筆算も教えないといけないのですが…。

コメント

  1. […] […]

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